植物園散策

ボブ デュラン

 今日は寒かった今年で初めて18度超える陽気です、嬉しくて私は開園前の9時20分に何とか無料駐車場が満車になる直前に入れました。入り口の植物会館で今見ごろの花の掲示板があるので確認して、花マップ持ってお目当ての花を探します。

 最初は武家屋敷門のフクジュソウです、葉も増えてトウが立っているが花はあまり開いていない。偶然に合った同世代のベテランらしきカメラマンが言う「あと1時間ほど太陽浴びると開くよ」かなりの博学の人です。私は嬉しくなり植物情報を交換しました。「キクザキイチゲは咲いているが例年より少ない。ウグイスカグラは今年の寒さでまだほんの少ししか咲いていない。」

 お礼を言いて別れて、どんぐり広場へ登りました。途中にアシビが並んでいます、まだ3分咲きだが、何とか開花している白色のつぼ型の小型の多数の花穂を撮りました。馬酔木と言って毒があるので、馬が食べて酔っ払うと漢字になります。5年前くらい私はハイキング仲間と三重県の青山高原で広大な白いアシビ林を歩いた、春爛漫を思い出します。

 どんぐりの林床にはキクザキイチゲの白色から薄紫青色の群れがありました。確かに去年より少ない。キクザキイチゲはキク科ではなく、キンポウゲ科イチリンソウ属です。いわゆるスプリング・エフェメラル、早春の短き間に1年分生きるはかなき可憐な花たち、フクジュウソウ・カタクリ・ニリンソウ・ショウジョウバカマなど、まわりの若葉が広がると地上部は枯れてなくなり、その後の翌春まで地中の地下茎で過ごす。
昔里山の人は山に入り谷を渡り、落葉した何もない林下に突然に大群生する花に感激して、春の妖精や極楽浄土に見立てていました。

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