鎌倉からの史 内乱時代の本覚尼

                             山口勝行(24期 国際)
 12 歳で嫁いだものの夫を殺されて尼となり、後半生は菩提供養に費やした女性がいます。鎌倉幕府 3 代将軍・源実朝の正妻(名は末詳)で貴族の坊門家の生まれです。坊門家の父・信清の姉殖子と高倉院の間に生まれた皇子が即位し、後鳥羽天皇となりました。この頃から台頭した幼い実朝が将軍に擁立されると、彼女は公武融和の象徴として京から鎌倉に嫁ぎます。花見に出かけるなど、夫婦は仲よく子は無くとも実朝は生涯、側室をもちませんでした。朝幕関係と考えてのことであろう。

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