10月18日午後1時30分から鯱城ホールにて開催されました講演会を受講しました。
コロナ対策のため隣との席は空けることを事前に周知したことにより、整然とした客席となり後部座席からみると幾何学模様の様でした。また、入場時に自分の座った席を小片に記入することも珍しそうに行っていました。講演は第一部、第二部、第三部の構成でした。第一部は踊りの披露でした。
6分間の華麗な踊りは只々、舞台の与一さんのすごさに酔うばかりでした。来年には81歳になるとは思えないしなやかさ、力強さがありました。聞けば、一日6千歩から1万5千歩のウォーキング、片足立ち、正座を毎日の日課にしているとのことでした。第二部は幼少時代からの生い立ちでした。戦後の混乱期に大変に苦労したようです。印象的にはザリガニを食べたというくだりです。私もエビガニは経験をしてます。二部の後半から三部にかけては如何に世の中に知られていったかでした。ここで大河ドラマ赤穂浪士の堀田隼人役の出演がきっかけとなっていたことを知りました。長谷川一夫、宇野重吉、大友柳太郎、美空ひばり、山本富士子、丘さとみ、島倉千代子、松平健、勝新太郎、中村玉緒さん達との交友が次々と語られ、久しぶりに昔を思い出しほんわかとした気持ちになりました。
写真は携帯で最後列から写したものです。ぼやけています。
まずは驚いたのは、来春81歳になると言うのに、しなやかな踊りと動作は全く衰えを見せない。後で言われたのは役者として見て貰う人に絶対に衰えたとの感触を持たせないという役者根性と聞いてさすがと思い、その事に対する日々の鍛錬をどんな事が有ろうとも欠かせないという強い意志には敬服するばかりです。
東映時代の昔話の中で、有名な時代劇スターの名前が次々と語られ、子供の頃に、母に連れられてよく行った街の古びた映画館で観た時代劇映画を思い出し、ほのぼのとした感慨にひたりました。また師匠が長谷川一夫という事で、厳しく鍛えられたの話は興味深々でした。(玄関での靴の脱ぎ方、仏前での座布団の扱い等、はっとするものが有りました)
久しぶりに、林与一の名前が身近に感じた講演会でした。感謝。